旅跡

第三十四回 Touring 千万町茅葺屋敷

時は2009/6/27(土)
本日も梅雨の晴れ間。
この機を逃さず突く。
というわけで、ゾノとツーリングに出かける。
当初の目的は、みどり湖付近の県74を目玉に、
高原道路、伊那街道のコンボで153に北上、さぬき亭で昼飯を済ませて加茂農道で帰路。
という流れだったのだが、そんなにうまくは行かないのが現実ですわ。
それにしても傷がうずく。
それにしても、県333と相性わるっ!
まぁこれで大体なにが起こったのかわかったと思うが。
悪夢もあったが、人間の温かみも感じたツーリングが始まる。。。

〜走程〜

出発 ⇒ … ⇒
国23 ⇒ 国473 ⇒ 県333 ⇒ 県334南下 ⇒ 県37東進 ⇒ 闇苅&本宮山スカイライン南下コース
国301ちょい北上 ⇒ 県435北上 ⇒ 国257北上 ⇒ 千枚田コース ⇒ 国473東進
県74北上 ⇒ 蕎麦処 茶禅一で昼食 ⇒ 通行止めの為県74南下 ⇒ 国473西進 ⇒ 国151北上
国431西進 ⇒ 国427南下 ⇒ 県33&加茂広域農道コース ⇒ 国473南下 ⇒ 国301東進
県333南下 ⇒ すってんころりん ⇒ 千万町町茅葺屋敷 ⇒ 国473
⇒ … ⇒ 帰宅

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県道333。
交通量ほぼなし。

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県道333から、闇苅、本宮山を走りたいがために県334で南下。
初めて走るが、南下コースだとALL下り。
だから下りこえーってばよー。

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いつも通りの道を楽しむと、ちょっと変化が欲しいということで、
国301から県435への華麗なる転身を遂げることにした。
県435も県334に引き続き初の試み。知らない道を走るのはいつでもわくわくどきどきするもんだ。
走ってみると、かなり俺好みの道だった。
とりあえず交通量がほぼない!
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狭路もあるが、快走路もあり○。
常に道沿いに川が流れており、景観を楽しみながら走ることもできる。
田園広がる景色も俺的に◎。
千枚田が近い所為か、土地柄か、棚田を散見した。
なによりも交通量が少ないのが非常に良い。
これからヘビロテ間違いなしの道だ。

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左斜め前の道からやってきて、目指すは若干左斜め前の道。
鋭角に折れなければならなかったが、道が微妙だったので一旦休憩。
エンジンを切ると、川のせせらぎと風の音が主役を張る空間だった。
こういうところで夏休みを過ごすとすげー楽しいだろうな。
ゲームの「僕の夏休み」にでてきそうな場所だ。まぁやったことないんだけど。
エンジン音が申し訳ないので早々と立ち去る。

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千枚田で休憩。
ゾノよ・・・我慢ということをしなさい!
・・・俺はしないけど。

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いつもは左折する国473のT字路を右折。
県74を目指す。

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県74を北上。
この道は第十三回ツーリングでみどり湖から南下する際に通過して以来2回目。
今回のツーリングの目玉である。
ここいらで丁度昼時をむかえ、結構腹が減ってきた。

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ということで、偶然発見した「そば処 茶禅一」で食すことにした。
さぬき亭はまた今度ということで。

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店内の様子。
雰囲気やよし。
店員の態度よし。
その心意気やよし。

こんな山の中なのに席は満員。
バスも停まっていて、団体客も来ていた。
結構な有名店?

・・・と思ってググってみたら、有名や。
⇒⇒⇒「そば処 茶禅一」 なんと宿泊もできるらしい。

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お茶にこだわってそうな感じだったので、二人とも茶そば(850円)を注文。
こしがあってうまかった。
緑茶もこだわりな感じでうまかった。

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そして、蕎麦湯なるものを初めて飲んだ。
蕎麦はすきなのだが、蕎麦湯は初めて。
蕎麦屋的には、そば完食後にだし湯を持ってきていたのかも知れないが、
俺が「なにこれ?」って感じでスルーしていただけなのかも。
まぁとりあえず初体験。こいつぁ癖になる味だぜ。

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腹いっぱいだー。と、外に出てみるとこの景色。
茶臼が近い所為か、意外に高度が高かった。
運がいいと雲海が見れるらしい。

さて、腹も満ちたし、いざ茶臼山!ということで県74を引き続き北上。

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ぐはぁっ!!!
走り出して1分も経たない内に通行止め!
ココらへんの山道通行止め多くない??
ホンマ頼むわーこちとら予定が狂ってまうがなー。

この先進んじゃう?
という方向にならなかったのは大人の階段を一歩上ったということなのでしょうか。

夕方から別件の用事がある(飲み会)ということで、
回り道で茶臼の時間はないと踏んで、
ちょくちょく帰路につくことにした。
普通に帰路につくのは癪だったので、無駄に茶臼のお膝元の県431/427を流して、この前発掘した県33へ抜けることにした。

ちなみに、県431の動画。
左手でカメラもって撮影しております。


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県33。
交通量少なく快走できる。

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と思ったら、超絶砂利道勘弁。
舗装しなおすほど荒れてはなかったはずだが。

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加茂広域農道で、紫陽花を横目にまったーり帰る。。。。。。。。。。。。。はずだった。。。。。。。。

















































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はずだった!























































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はずだった!!























































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ばずだった!!!























































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ばずだっだ!!!!!







ハァハァハァ。。。。




というわけで、




こけましたが何か問題でも?

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そりゃ撮るでしょーに。
人がずっこけて、なんだか体中が痛くて
暫くバイクも起こすことができずに立ち尽くしていると
そこに後続の軽トラのおっちゃんが降りてきて、

「大丈夫か?救急車呼ぶか?」

「いやぁ、大丈夫ですよ。軽くこけただけなんで。連れがいるんでもうすぐ来ると思うので。」

「そうか。じゃぁとりあえずバイクだけでも起こしたろか?」

「。。。じゃぁ、すんませんがお願いします。」


っていう一連の流れの中で、つんつるてんのFタイヤにひょこっと飛び乗った、僕アマガエルですこんにちは。



・・・



ここは県333。前にも、この道沿いで用を足そうと止まったところでこけたな。
好きな道なんだが。
こけた原因はやっぱつんつるてんのフロントタイヤ?
確かに、タイヤにはすべったような痕があったが。
そして、直前に、カーブ進入速度がちょい速めだったので、Fブレーキをちょいかけたような。
つうかカーブ中にブレーキかけるなよというお話だけど。

それにしてもゾノが遅い。
もう帰った?
携帯思いっきり圏外なのに?

とりあえずNレンジに入らんので、車体が動かせん。
仕方ないのであるいて山を降りる所存。と、決め込んで歩き出すとゾノがやっと現れた。


俺が足が弱いので、ゾノに頑張ってもらう。
んでもなかなかNレンジにすら入らない。
そこが下り坂だったので、平坦な道に移動してみようということで、
ゾノが力ずくでバイクを移動。
こんだけの距離を進んだということは、Nレンジのランプ点灯してないけど、実はもう既にニュートラルなんじゃね?
ってことで、キックしてみるけど全然無理。
やっぱNレンジ入ってねぇよということでがちゃがちゃやるも無理。
これはもうレッカーじゃないっすか?
ということになったが、携帯はおもいっきし圏外。

もうちょっと下ったところに民家があったから、固定電話貸してもらおうとゾノが提案。
こんな髭面の犯罪者顔の人間に電話を貸してくれるだろうか?
むしろ通報されるんじゃね?
とか思ったが背に腹は変えられんということで山を下ることに。

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ということで、ゾノマシンのニケツで下ることに。
ケツに乗るなんて教習所以来。
ということでゾノ越しに一枚。

第一民家を発見し、意を決してチャイムを鳴らしてみる。
どう考えても坊主で不精髭。
あ、怪しすぎる。
びびりながら、満面の笑みを浮かべる心の準備をする。

ところが、留守。

玄関開いてるのに。

開放的な村!

ということで、

実は在宅していたが窓から見てみると不振な二人の人影を認め、
其の内の一人がガチな犯罪者ヅラであったので、
急いで押入れに身を隠して息を殺していたんじゃないか。

と、推測しながら、

ゾノがもうちょい下ると店があるということで
そこで電話を借りようとケツにまたがる。


驚いたことにそこの店の写真がない。
まぁそれどころではなかったので当たり前といえば当たり前か。
その店は千万町茅葺屋敷(ぜまんぢょうかやぶきやしき)という。
いろんなところに電話をかける際、この「ぜまんぢょう」の漢字説明をするのがほんとめんどくさかった。

とりあえず到着し、奥の建物に入ると、公衆電話発見。
おおこれで気兼ねなく電話できると喜んだが、
通話時間みじかっ!!!
10円で15秒、100円で3分くらいしかしゃべれないんですけど。。。
こんな短かったっけ?
結局電話代だけで1000円近く使っとるがなこれしかし。

そんなこんなでまずJAFに電話。
#から始まる番号がかけれなかったので、
ゾノの携帯に入っていた固定電話番号のJAF、略して「固定JAF」にTELL。
事故の状況とか車種とか住所とかいろいろ伝えといた。
自宅までレッカーした場合、2万くらいかかるらしい。。。




イヤダ。。。。




とりあえず、電話を切る。
というか、時間切れで勝手に切れた。

そういえば待てよ、と思ってナップサックを見てみると、
レッドバロンのロードサービス券がついてる冊子発見!
200kmまで無料と書いてある。

こ、これだ!!!



早速電話。



ところが、このレッドバロン、対応悪い。
まず、しゃべり方が終わってる。
俺はお前の友達じゃねぇ!!!
「担当の者に代わります」って三回も代わりやがって!!!
こちとら100円ちゃりちゃり追加補充しとんのじゃおんどれぇが!!!

なんだかんだでとりあえず手配できるか確認する的な流れで一旦切れる。





















・・・・・・























だるい!!!!!



ほんとこういうの苦手やわー。
まぁ得意な奴なんていないわな。



いらつきながら振り返るとゾノが地元民とすげー仲良さげ。
めっちゃ談笑しとるがなこれしかし。

ゾノと話してたおっちゃんが、

「警察には連絡したのか?」
と聞いてきて、そういやぁまだ連絡してないなぁと言うと、


「んなら俺が呼んでやるよ。駐在さん友達だから。」


という流れになり、うれしはずかし呼んでもらうことに。

いやしかしやっぱ田舎はいいね。
人情味溢れてるわ。
村全体が「家族」みたいな一体感を持ってたな。
そして、みんな親切だった。
お茶、ご馳走でした。


駐在さんがくるまでに、
保険屋にも電話してみた。
ところが、つながらない。
回線が込み合ってるとかなんとかで、つながらない。
まぁ後でいいやと思って、後にもう一回かけてみたがでない。
あいおいゴルァァァァ!!!

使えねぇなぁもう。

そんな感じでごそごそやっていると、駐在さん到着。
この駐在さんがまたちょーフランク。
警察の帽子とパトカーが無かったら完全に酔っ払いのおっちゃん。
服装は、下はジーンズにスニーカー。
上はポロシャツ的な雰囲気だったような気がする。
顔は赤ら顔で、まさか酒気帯び??
とか思ったけどさすがにそんなにほひ(匂い)はしなかった。

そんな駐在さんとパトカーで一緒に事故現場へ。
簡単な事情聴取を受けた後、

「ちょっとエンジンかけてみ」

といわれ、かけてみると、すんなりかかった。
前にこけたときも、バイク起こして暫くしたらかかったので、
もしかしたらかかるんではないかとは思っていたが、やはり。













































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敬礼!!!!!
というわけで、駐在さんのヘルメットを拝借して茅葺屋敷に帰還。
制限速度が40km/hだったので、すげー気ぃ使った。

自力で帰れるということで、JAFとレッドバロンを断り、
( レッドバロンに関しては俺がバイクを取りに行っている間に、
「今、忙しいから無理!」的な電話があったらしい。本当の意味で使えない。
将来バイクを買うことがあっても、レッドバロンでは買わないと思う。。 )
茅葺屋敷の人たちにもお礼の挨拶をしながらバイク際へ。
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改めて見るといい感じでライト割れてるよね。。。
またお金が飛んでいくんですか。
とりあえずはタイヤだけは代えないとな。
前YSPで見積もってもらった時は、前後で工賃込みで35000くらいとのこと。
きついが致し方あるまい。
夏はビーナスラインを目指すのだ。

というわけで、なんとか自力で帰還できた。
茅葺屋敷の人たちには感謝感謝。
次行ったときはなんか買っていこう。

<所感>

疲れた!!!
この事故騒動は、その前のツーリングの3倍は疲れた。
やはりタイヤは大事ですね。
そして、何よりも、自分のペースで走ることが一番大事。
今後、下り坂は半端なくペースダウンしそうだ。
まぁ、なんにしても生還できて何より。
左側が崖だったらとっくに死んでたし。
左に曲がるカーブで滑って、運悪く対向車来てても死んでたしね。
バイクってそんな乗り物だよな。
俺の連れの先輩も、大型二輪乗ってて、テクニックもあって上手だったらしいんだが、
たまたまカーブで曲がりきれずに、対向車のダンプカーに轢かれてお亡くなりになられた事実もある。
じゃぁ乗るなよってのは正論だけど、だからといって、バイクに乗れない人生なんて真っ平御免だ。
これからも、自分の命を奪われないように、上手にバイクと付き合っていきたいものだと締めくくるのであった。。


これ書くのも疲れたぜー

総走行距離 = 313km

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