旅跡

第十三回 Touring 狭道を愉しむ

時は2008/6/14(土)
この日は、一週間前の予報では降水確率40%ということで、
家でおとなしくしていようと思っていたのだが、
前日金曜の朝の天気予報で、「降水確率0%」と謳われているのを見て、
嫁に「明日ツーリング行くから」と言い放つと、
もっすごい眼光で睨まれた。
ガクガクブルブル

金曜に、ゾノを駄目もとで誘ってみると、
あっさりOK。
コイツはどこまでゴリゴリなのかと。

つーことで、前々からやってみたかった、
早朝ツーリングを敢行することにした。
とりあえずの目的地は茶臼山高原道路の面の木ICそばの
「天狗いろは坂」と、北設楽郡豊根村の「みどり湖」だ。

13_1

早朝ツーリングということで、
日の出とともに起床する。
支度して、愛車(くどいが嫁のバイク)SRに
火を入れたのが5時JUST。
ゾノとの集合場所は473沿いのコンビニで、5時半集合。
23号で向う為、間に合わない気がぷんぷんするが、
気にせず朝焼けの中を流すことにする。

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予想通り、15分程遅れて集合場所のコンビニに到着。
眠たそうなゾノ発見。
旅の御供(おにぎり2個とたくあんがついているのりがしなしなのコンビニで250円で売ってるやつ)
を食し、いざ出発。
国473⇒県333⇒国301⇒県35のコンボで向うことにする。
写真は県333の道。
ツーリングマップルではマーキングされていなかったので、
あまり期待してはいなかったが、結構俺好みの狭い道だった。
路肩注意!!!

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これも県333の写真。
こんな道がずっと続く。
交通量少なし。

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県333から、ゾノにはめられて、
県35に侵入してそっから国301というコンボになったが、
この時、県333を帰宅路にしようとこころに誓った。

そして、県35から国301⇒県35⇒国473/420のルートで、
最後の突き当たりをいつも右に行っていたのが、
今日は左に行くルートを取り、
国473/420⇒町道110⇒県365⇒県33 で行くことにした。

しかし、町道110号というのが、酷い。
何が酷いって、整備が全然されていない。
ツーリングっつーかダートじゃねーか的容貌になってきた。
写真は、まだだいぶいいほう。
道の真ん中に、センターラインばりに岩が転がっている。
しかし、道沿いには清流が沸いていた。
うまそうだったが、道が道で緊張していた為、素通り。

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やっとこさこのやま(?)の頂上付近に着いた。
このあたりでBQやったら、
人も来なくて広くていいだろうなぁと
ゾノと話したが、もう来たくはない道だ。

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町道のミラーはその役割を放棄している。
ただの曇りかと思ったが、
拭いてもとれない。
なんかの汚れか?それともミラーの単なる劣化?
下の「注意」の看板をみると、劣化のような気がする。

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町道も終わりの方になると、まぁまぁ走りやすくなる。
綺麗な川や、手作りの橋が心を落ち着けてくれる。
しかし、この付近は石碑がいろいろと立ててあった。
まぁ特に興味は無い。

13_12

町道では俺が先行していたのだが、
右に曲がる道と真っ直ぐ橋を渡る道で分岐しており、
俺は真っ直ぐ橋を渡った。
すると、まさかの通行止め。
ゾノは橋を渡る前にこちらの様子に気付いて停車。
地図を見ていると、
体のオレンジ色のいかにも凶暴そうな蜂が地図に張り付いた。
まさしくスズメバチ。
そして、俺はほぼ黒の服装。
蜂は真っ直ぐに俺に向って飛んできた。
俺は熊じゃねーと心の中で叫びながら、ゾノの車までダッシュ。
何とか振り切った。
もう行ったかなぁと思って橋を渡ってバイク側に行くと、
スズメバチが侵入者(バイク)を詮索している最中だった。
OH!オレバイクニノレナーイ!と思って左を向くと写真の看板が。
いやいやいや、マジで熊出んのかよ!っと一枚パチリ。
撮っていると後ろで嫌な羽音が近づいてきたので、
振り向かずにダッシュ。
5分くらい休憩すると、流石に蜂さんもどっか行ったみたいで、
右に曲がる道(365号)を駆け上がる。

13_13

設楽根羽線(県10)を壮快に駆け上がり、伊那街道を北上。
楽しすぎて写真撮れず。
茶臼山高原道路折元ICを越え、国153に合流。
これまた壮快に西上していると、「月瀬の大杉」の看板を発見。
俺は一度見たことがあるが、ゾノはどうかなと、右カーブの
どまんなかにある待避所に急停車。
ところが、ゾノは、久しぶりに普通の車線ありの壮快道にありつけたのが
嬉しかったのか、素通り。
おいおいと電話しようと思ったら圏外。
じゃぁしゃーないということで、ちょっと降りれるとことがあったので、
矢作川をパチリ。

13_14

国153⇒国257⇒東栄稲武線(県80)のコンボでいろは坂に到着した。
こんな道の駅チックなもんがあるとは思わなんだ。

13_16

アメリカなどでは、農薬の所為で、ミツバチの帰巣本能が壊され、
巣に帰れないミツバチが急増し、絶滅の危機に瀕しているらしい。(ゾノ談)
確かに子供の頃は良くミツバチを見たもんだが、最近は見ない。
この事実だけで、人間は地球には必要が無いことが分かる。

ここ、いろは坂、というか、茶臼山ではミツバチが大量に存在している。
スズメバチに襲われた後なので、非常に可愛く思えた。
可愛さのあまり、ゾノはずっとミツバチを追いかけ続けてました。
「ブーンブーン」とかいいながら。木の棒を持って。

13_15

いろは坂の広場から茶臼山高原道路を見下ろす。
ものすげぇ気持ち良さそうな道だ。。。(もう二回ほど走っているが)
前回は、交通量が多く、しかも渋滞とか発生していたが、
今日は、時間帯がこの時点で10時過ぎくらいだったので、
極めて交通量は少なかった。
ということで、急遽、茶臼山の頂上広場まで走ることにした。

13_19

つーわけで、茶臼山頂上広場に到着。
今日は、交通量が少なく、高原の道路をストレス無く飛ばすことができた。
梅雨の晴れ間の土曜というこで、バイカーたちが多い。

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茶臼山高原道路の橋から。
帰宅して、岩手の大地震を知ったが、
あの地震がこの時間に愛知を襲っていたら、
俺はこの世にはいないだろう。
生き物は常に紙一重のところで生を得ていると感じる今日この頃。

13_23

いろは坂に再び戻り、坂を下っていく。
県10⇒県427⇒県431をいつものように翔け降り、
国151に合流し、北上。一路みどり湖を目指す。

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みどり湖に到着。
多分湖面がみどりだからみどり湖。

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降りれるところがあったので、降りてみる。
右側の人間は俺であり、決してキラー・カーンではない。

あまり人が来ている気配は感じられない。
かなり荒れている。

つか、この梅雨の季節にこんなに干上がっていていいのだろうか。

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なんかでっかいのがあったので、一枚。
しかしなんだこれ。

ゾノ 「水門?」

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いやいやいや。
これじゃ水ふさぎきれないし。
大体水門向こうあるし。

ゾノ 「じゃぁ向こうの水門の予備?予備水門?」

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いやいやいや。
どうやってあっちまでもってくねん。

ふと見ると、説明の看板あり。
なんと、あの巨大な二つの施設は、
水力発電の水の入り口であった。
みどり湖と佐久間湖が地下水道で繋がっており、
みどり湖の方が佐久間湖よりも高度が高いため、
水が、みどり湖⇒佐久間湖の方向に下っていく力を変電機で電気に変えている。
発電の為の門が、二つとも開いていたため、
みどり湖の水が、佐久間湖に流れ続けており、
その為、みどり湖の水位が低くなっていたと考察する。
多分、今頃佐久間湖は満潮(?)だろうな。

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それ以降の道は、悪路が続き、
ついに通行止めの看板がたっていた。
しかし、看板は、立てかけてあるだけで、どかせば行けそうだった。

ゾノ「俺の辞書に戻るという選択肢はない」

ゾノがこういうので、偵察部隊として、俺が様子を見に行くことに。
その先は、普通な感じで土砂が崩れており、湧き水は道に浸水していた。
まぁでも何とか進むことができ、ALL2速でゆっくり進軍。

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遂に本物の通行止め。
なんか、看板も立てかけてあるものではなく、
地面から生えている。ニョキッと。
ここで進軍断念。

みどり湖入り口まで戻り、「湯ーらんどパルとよね」で俺が五平餅定食(1000円)
ゾノがカレーを食して帰路に着く。
県74⇒国473⇒県32(千枚田)⇒県389⇒国257⇒国473/420⇒県35⇒国301⇒県333
上記ルートで帰宅。

<所感>

今回は、早朝ツーリングが主題。
結果、非常に良いことが分かった。
まず、交通量が少ない。
そして、走りに結構満足してきた時点で正午だったりする時間の余裕。
明るい内に帰宅できるのも魅力だ。
これから、病み付きになっていくこと請け合い。

今回の発見は、 早朝は最高!
町道は走るな!
県74は走りやすい!
県333は路肩に注意しろ!
総走行距離 = 388km

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