炎跡
第十六回 炎跡 ただ炎であるのみ
時は2009/05/4(月)
今日は久しぶりに鉄之助と燃やすことにする。
次寒くなるまでは焚かないかもと思っていたが、焚くことに。
鉄は今日京都へ一人旅の帰りのその足で焚火だ。
鉄人だこいつは。
飲みに行くだけのはずの約束だったのだが、
その前に燃やしに行こうと言い出したのは鉄。
まさに俺に勝るとも劣らない火への執着心。
勿論俺も「行こう」と即答。
新スポットである発電所近くのポイントに向かう。
時間は20時くらい。

点火成功。
それにしても鉄が持ってる火吹き筒が欲しい。
竹切ってきて作ったろうかとか思う。
手ごろな石が無かったので、砂を掘って窯とした。
ここいらの木は軽い。
というか、シロアリに喰われてすかすかなのだ。
ということで、芯のある燃え方をせず、なんか弱弱しい





炎の群像。
いい火達だ。
特に火の玉が天に舞い上がっているような奴がよい。よい表情だ。
しばし男二人で火を無言で見つめる。
いい揺らめきだ。
なんでこんなに癒されるのか。
どんな火でも良いわけではない。
自然の中で、人工物を含まない自然のもので(火付けは人工物だが)焚いた火が美しい。
やはり火は夜見るものだとつくづく思う。
ところで、このポイントは川なのに何故か満ちたり引いたりしている。(気がするだけ?)
なんか到着時より川辺が近づいてきているような気がして気が気でなかった。

火の勢いがなくなってきた。
ということで、いい木材だが太すぎてなかなか燃えない木を
鉄之助がマチェットで割り出した。
どこまでやねん。
満足のいく炎の為なら木こりにでもなる男、鉄之助ここにあり。

割った木材を適材適所配置し、
鉄之助が炎に息吹を吹き込む。
カメラのモードの所為か、上下に像がぶれ、鉄が火の化身のようだ。

満足いく火に仕上がったようだ。
満足げな表情で炎を見つめる鉄之助。
まるで満足いく仕上がりの刀を眺める刀匠のようだ。

<所感>
やはり鑑賞する火は夜焚くべきだと痛感。
そして、火吹きを必ず手に入れてやると誓う。
しかし、ここはシロアリ天国か?
っていうくらい喰われてた。
まぁ害虫なので業火で駆除してやったが。
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