旅跡
第四回 Touring 浜名湖と焚き火と冬の山
時は2008/1/2(水)
今回は事故後のツーリングでは初となる県越えをしてきた。
取り敢えずの目的地は静岡県の浜名湖。
浜名湖目的で静岡に来た事は無いのである意味初浜名湖だ。
醍醐味は【浜名バイパス】と無料開放された【浜名湖大橋】、
あとは山か。

本日8時に鉄之助宅に集合なのだが
7時15分からキックしとるのだが
現在8時15分でまだかからんのだが
微妙にかかるのだが本格的にかからんのだが
事故ってから足が物理的に弱くなっとるのに蹴りまくって、あしがぷらぷらなのだが
泣きたいのだが


かかりやがった!
鉄之助が神に見えた瞬間でもある。
一時は真面目に今回は無しにしようかと考えたが。

23号線を終点で降りたところ。
鉄之助がなかなか来ないので道端に停めて待っていると、
ワゴンが停まって、見知らぬおっちゃんが降りてきた。
「にぃちゃん故障かぇ?」
と聞いてきた。
いや、連れを待ってますと言っといたが
世の中には真に良い人がいるもんだ。

浜名湖に着いた。波がつえー。
途中の浜名バイパスと浜名湖大橋はすげー風だった。
SRでは初めて120km/h出したが、かなりぶれたので100km/hに抑えといた。



途中、舘山寺温泉街に俺が迷い込むというハプニングもあったが、
なんとか鉄之助と合流できた。
愛知と静岡の境くらいの山の駅、「鳳来三河三石」でハバネロ補給。
みたらし団子も補給。
今日は寒いのでカロリーとっとかんと死んじまう。


最初、なかなか火が付かんかったが何とか点火。
いつ見ても火はいいもんだ。



帰りは山で帰ろうということで
420号から153号への華麗なる変転を繰り広げようと試みたが、
山が泣いていた。凍っていた。
雪と凍結は大嫌いな俺だが、
何故か最初に待ち受けていたすげぇ長いアイスバーンを越えてしまった。
もうこんな長い恐怖はごめんだということで先に進むことに
してしまったのが運の尽きだったのだ。
路面凍結はココだけでは当然無く、
100mに一箇所くらいのペースで俺等を阻んだ。
それでも、足を突きながら惰性で抜けていたが、
登りの左カーブで俺がついに転倒。
車体を滑らせて転倒したため、ミラーが曲がって、ガソリンが多少漏れるに留まった。
そして、鉄之助に救助を要請。
鉄之助が神に見えた。

新段戸トンネルの手前の橋がありえないほど滑りそうに凍っとる。
これは流石に厳しい、とJAFまで考えたが、
まだ走り固められていない歩道に着目。
ここならなんとかグリップが効きそうだということになったが、
問題は、歩道を抜けた後に車道に戻って来れるかということだった。

というわけで、トンネル(全長1300m)の向こうまで徒歩で調査しに行くことに。。。
なかなか貴重な体験だった。
こんな長いトンネルを歩いて往復するなどは当然初めての体験だった。
結局、歩道⇒車道が可能であることを確認し戻る。
バイクで、恐る恐るトンネルを越えることに。

トンネル抜け成功!!!
本当に、心身共に疲れた。
鉄之助の目がいっちゃってるのも頷ける。

この写真は、アイスバーン地帯を生きて抜けてはじめての休憩でのもの。
体中の感覚がなくなっていた。
そして、息をしているだけで俺の首に巻く奴が凍り付いているのがわかる。
この後、俺らは冬の山道はどんなことがあっても行かないと固く誓い合い、
行き絶え絶えに帰宅して行った。
<所感>
今回は真面目に冬の山の怖さを思い知った。
アイスバーン地獄にはまる前に、道端にちらほらと雪が積もっているのを見て引き返すべきだった。
いつ転倒するか分からない恐怖と闇。
そして、凍える様な零下のうねり道。
指の感覚が無くなってクラッチは指の付け根でかろうじて抑え、
すべる後輪を、ブレーキを出来るだけかけないように滑る両足で制御し、
全身が漫画のようにガタガタ震えるのを堪えながらかろうじて地獄を抜けた。
抜けた後の最初のコンビニの暖房が天国のようだった。
さらに、そのコンビニで食ったカップの坦々麺の暖かいこと。
忘れない。この恐怖は。
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